花田少年記

一色まことの同名コミックのアニメ化。
他局の深夜枠とは一線を画した日テレの深夜アニメ。高いクオリティとオタク受けしなさそうな作品のチョイスは健在。
昭和30年代の日本を舞台に、事故に会ってから幽霊を見える体質になってしまった悪ガキ・一路の、幽霊たちに振り回される毎日を描く心の温かくなる物語。
ストーリーの良さは原作に拠るものだろうけど、原作の持ち味を上手く引き出してるんでないでしょうか。
懐かしい(といっても私に実体験はないが)昭和30年代の日本、どこにでもあった町の、どこにでもいた家族をしっかり描いている。
作画もさすがマッドハウス、高い水準で安定している。
今作でもっとも特筆すべきのは声優とキャスティングかと。実力派を揃えているのは当然としても、キャスティングが絶妙。本来ならハマリ役のはずの一路役のくまいもとこが安直すぎてつまらないくらいだ。
酔っ払いな親父役の矢尾一樹やちょっとぼけたじじい役の野沢那智、一路の親友・壮太役の桑島法子も素晴らしいが、一路の姉・徳子に少年役を得意とする竹内順子を持ってくるあたりは脱帽。
毎回のゲストキャラのキャストもいいところを使ってます。
エピソード的にも外れはほとんどないので、温かさ、懐かしさを感じたいときには是非。オススメの一品です。


パワーパフガールズ ムービー

ちっちゃくてかわいい幼稚園児が正義を守って大暴れするアメリカ発の人気TVアニメの劇場版。
TVシリーズは私も大好きでよく観ていた。ラブリーなキャラに爽快感のあるアクション、加えて毒のあるユーモアセンスが抜群。日本のアニメの影響を多分に受けているけれどそれを上手く消化しており、日本のアニメもうかうかしてられないと思ったものである。
劇場版のストーリーは、テレビではほとんど明らかにされていなかったガールズ誕生秘話と宿敵モジョ・ジョジョとの出会いと最初の戦いを描いた、いうなればPPG Episode1。
ガールズ誕生の話もファンとしてはうれしいが、やはり今回の主役はモジョだよな。カッコよすぎ。彼には悪の美学がある。
でも、やっぱり『PPG』はテレビシリーズだよなー。やっぱり1話10分の短いストーリーの中に話をぎゅぎゅっと詰め込んでハイテンションで突っ走るのがおもしろいんであって、映画の長い尺だとさすがにテンションをキープできない。映画であることを意識しすぎてストーリー性を前面に出し過ぎかも。ラストのアクションシーンはさすがだけど。
あと、小堺さんのナレーターが少ないのも不満点。日本語版『PPG』の魅力は小堺さんのナレーションの占める割合も大きいと思うのですよ。『ちびまる子ちゃん』のキートン山田のように。ここで小堺さんのナレーションが入ればもっと面白くなるのに、というというシーンが結構多かった。
『PPG』ファン、特にモジョファンなら観てもいいだろうが、これから『PPG』に触れる人はTVシリーズの傑作選も出ているのでそちらを観ることをオススメする。

そういえば、劇場版を見て気付いたけど、あの「お砂糖、スパイス、そして素敵なものたくさん…」というオープニングの一節って『不思議の国のアリス』から来てたんだね。


超昂天使エスカレイヤー

アリスソフト制作の18禁PCゲームのOVA。当然18禁アニメです。
18禁アニメってほとんど観ない。以前は時々観てたのだが、どれもこれもクソアニメばっかりだったからなー。
webで調べる、ってのも手だけど、そこまでして観ようともあまり思わないし。
でも、この『エスカレイヤー』は出来がいいという噂を聞いたし、アリスソフトのファンでもあるので(ゲームは未プレイだが)観ることに。…ピンクパイナップル制作に不安を抱きつつ。
全3巻構成で、登場の第1巻、敗北の第2巻、勝利の第3巻、という具合になっている。
オススメは第2巻。ストーリーもエロさもこの巻が一番かと。
なんといってもななかことFM77がイイ。エスカレイヤーとのHシーンの表情はかなりゾクゾクさせられます。
バトルシーンのキレも非常にいいし、恭介とマドカの心のすれ違いの描写もなかなか。
2巻に比べると、1巻、3巻は落ちるかな。作画のクオリティは良好だけど、ストーリー、エロともに物足りず。
まあ、ななかファンは2巻だけでも見ろ、ということで。


Phantom -PHANTOM THE ANIMATION-

PCで発売され、DVDPG、PS2に移植されたニトロプラスのゲームのアニメ化。
PC版は18禁だったが、アニメは全年齢対象。CVもDVDPG、PS2版と同様。
発売がKSS、ということで予想がつくでしょうが、予想通りのダメアニメでした。
ゲームのシナリオがあるのに、どうしてあんなに詰まらなくシナリオを改悪できるかね。
作画もメインキャラのアップ以外は悪いが、何がまずいって『Phantom』の一番のキモである戦闘シーンの描写がまずい。多数の敵に真正面から突っ立ったまま打ち合うなよ、アイン。
まあそれでも、『TLS』よりはマシだった。本編終了後、しっかり『TLS』のCMを入れるあたり、私の神経の逆撫で方をよく心得てるなあ。ははは。
つか、KSSはもうアニメつくんな。


新世紀GPX サイバーフォーミュラSAGA

『サイバーフォーミュラ』OVAシリーズ第3弾。
雰囲気が違うと思ったら、スタッフがかなり変わっているのね。まあ長期シリーズだし、この辺で心機一転は必要だったのかも。
前作『ZERO』はドライバーがニュータイプ能力を発揮するようになったが、今回は強化人間の登場である。TVシリーズはスーパーロボットものだったが、OVAシリーズはどんどん『ガンダム』っぽくなっていくなあ(そういえば新型のアスラーダはν-アスラーダだしね)。
作品のクオリティはさすがに高い。レースアニメとしては最高峰にあるんじゃないだろうか。
TVシリーズからのテーマである「人とマシンのあるべき姿」を掘り下げている点も良い。
さすがに長期シリーズでキャラが増えた分、旧キャラの扱いが悪かったりするが、まあその点は仕方ないか(でもアンリのへたれっぷりは・・・。一応ワールドチャンプなんですけど)。
ランドルがすごくいい男になっていてお気に入り(レースの成績はぱっとしないが)。新条も強くなったね。
女性キャラはやっぱ今日子さん。が、南雲にキスされたくらいでへたりこむのは今日子さんらしくないなあ。股間を蹴り上げるくらいやってほしい。今の今日子さんもいいけど、TVシリーズのころのやたら性格の悪い今日子さんも懐かしい。

関係ないが、『SAGA』を観た後でTVシリーズを見直したら、あまりの作画の安っぽさに絶句してしまった。


新世紀GPX サイバーフォーミュラSIN

レースに魅せられた男たちと、それを見守る女たちの物語、最終章。
今回の主役はハヤトではなく加賀。さすがに強くなりすぎたハヤトを主役にするには無理があったのだろう(というか、またハヤトにうじうじ悩まれると見ているこっちもせつない)。
いうまでもなくクオリティは高い。
全5話というせいもあって、ハヤトと加賀を中心としたストーリーになっているので、その他のキャラの出番はほとんどない。それは正しい選択だとは思うが、ちょっと物足りないのも確か。
キャラクターデザイン・作画監督は『SAGA』に続いて久行宏和さん。やっぱり久行さんの女性キャラっていいなあ。今日子さんがすごく美人になっているのがうれしい。あと、OP/EDに出てくるキャンギャルの女の子たちが気になります。彼女たちの設定とかってどうなっているのでしょうか。
『サイバーフォーミュラ』はレースに賭ける男たちのドラマだが、それを見守る女たちのドラマでもある。今回はハヤトと加賀の物語であると同時にあすかと今日子さん(とアヤさん)の物語でもあった。思えばTVシリーズから一番変わったのはこの二人だろう(ちなみに一番変わってないのはハヤト)。あすかも今日子さんもいい女になった(個人的に『SIN』の一番のお気に入りシーンは日曜の朝、電話で起こされたときの気だるい今日子さんなのだがどうか?)。
今作の主題歌は影山ヒロノブさん&LAZYが担当している。これが作品の雰囲気にマッチしていてとても良い。

『サイバーフォーミュラ』の物語の最後を飾るにふさわしい、美しい作品である。


フィギュア17

(1)〜(6) 『北の国から』+『遊星からの物体X』、という音楽担当の高見沢俊彦の言葉が的確(って、私はどっちもろくに観ていないんだけどね)。
萌えアニメを期待して観始めるとOPのバリバリのアルフィーサウンドにショックを受けること請け合いです。
北海道で暮らす少女ヒカルがひょんなことから怪物と戦うことになる、という物語だが、メインになるのは怪物との戦いよりも、ヒカルと彼女の分身であるつばさとの心の交流である。
内気で内向的なヒカルは転校先の北海道でクラスになじめず、寂しい思いをしていたのだが、自分と姿はうり二つながら正反対に明るく活発な少女つばさの出現により、段々と変わっていく。
北海道の美しい風景。そこに暮らす人々との心の交流、そんな情景を丹念に丁寧に描いている。
それを彩る音楽も素晴らしい。個人的にアルフィーが好きなのもあるけど、サントラほしくなったよ。
怪物マギュアとの戦いに魅力を感じないのだが、ま、あくまでヒカルとつばさの心の交流がメインで、戦闘もそれを描写する一要素に過ぎないので問題なしか。どんどんおざなりになってる気もするし。
キャストも安定して良し。矢島晶子はさすが。折笠富美子もなかなか好演。
あと、この作品の大きな特徴は1話1時間(実質50分)なところ。普通のアニメの単純に倍、ということにならないのがおもしろいところ。
1話の尺が長い分だけ、しっかり、じっくりストーリーを組み立てられる。特にこの作品は日常描写をいかに丹念に描くかにかかっているから。これが30分アニメだと前半15分で日常を描き、後半15分でバトル、という忙しい展開になってしまうだろう。
1話が長い分、話がだれる危険性もあるが、この作品に関しては今のところ成功している。
個人的には1話30分に拘らず、もっと個々の作品に適した長さでつくるアニメが増えてきてもいいと思う。
6話まで観たが、この後もそう崩れそうにないので楽しみにしていよう。

いやあ、『To Heart』『鋼鉄天使くるみ』のスタッフと聞いてまったく期待してなかったんだけど、嬉しい誤算ですね。

(7)〜(13) そんなわけで、観終えての感想などを。
最後までクオリティとテンションを保っていたのは評価に値する。
ヒカル絆を深め合い成長していくつばさ。心を開いていた翔の死。絶望に沈んで悲しみをヒカルにぶつけるつばさ。そんなつばさを救ったのはやはりヒカルの心だった。そして翔の死を乗り越えたつばさを待っていたヒカルとの別れ…。
もうラストのほうはもうヒカルの父親にでもなった気持ちで、ヒカルを応援していたよ。
ヒカルに依存するような形で翔の死をつばさが乗り越えたのときは、それでいいのかとも思ったが、ラストには今までヒカルに守られっぱなしだったつばさが逆にヒカルを守り、ヒカルとの別れをしっかり受け止めるまでに成長してくれた。
美しい北海道の自然の中で描かれる少女の絆の物語、としては申し分無かったのだが、敢えて難をあげればやはり、バトル&SF部分だな。
話のもう一つのキモのはずなのに、マギュアとの戦いが全然おもしろくないんだ、これが。
枯れ野現象を追っていた黒田記者も結局何のために出てきたのかわからなかったし(ラストバトルでフィギュアになった黒田記者は笑えたが)。
日常パートとバトルパートの乖離が一番の欠点かな。やっぱり。
翔の死の原因がマギュア、とかいう展開だったらもっとよかったかもしれない(そういえばなんで翔くんは死んだんだ? 元気そうだったのに)。
それでも、美しい北海道の自然の描写、音楽、キャラクターを1時間という枠でじっくり描いたクオリティの高い作品であったと思う。


ふたりエッチ

(1) 克・亜樹原作の同名コミックのOVA。
原作は結構好きだが、ま、最近はさすがに飽きてきたな。
一応全年齢アニメだけど、どこのレンタルビデオ屋に行ってもアダルトアニメコーナーにある。
優良さんのCVがとも蔵だから観たのはナイショだ。
優良と真のお見合いから結婚式、そして初夜までを第1巻では描く。
アニメとしての出来は、まあ普通(中の下くらいか?)。全年齢にしてはHシーンも頑張ってるか。
あー、でも私的には不許可。
『ふたりエッチ』の魅力ってさ、Hシーンとかの間に無駄なウンチクが入るところだと思うのよ(好きな体位のアンケートとか、日本人男性の包茎の割合、みたいな)。あれが無かったらただのラブストーリーじゃん。
Hシーンの間にキートン山田さんのナレーターで解説が入る、てなアニメを想像していたんだけどなー。
さて、私の目当てのとも蔵こと川上とも子さんの演技だけど。
普段はいいんだけど、やっぱりHシーンの修行が足りないねえ、とも蔵。
真の妄想シーンなんか大笑いしたぞ。わざとらしくて。
せっかく高野直子さんとかと共演しているんだから色々伝授してもらっとけ?


プリンセスチュチュ

(1) 佐藤順一&伊藤郁子の『魔法使いtai!』コンビによるメルヘンでバレエなアニメ。
現実と物語が一緒になってしまった街を舞台に、心を無くしてしまった王子様を救うために、人間の少女の姿になったアヒルがプリンセスチュチュと変身して王子様の心の欠片を取り戻す。
何がすごいって、全編にわたって用いられるクラシックの名曲が素晴らしい。クラシックをBGMに用いたアニメは今までもあったが、これほど作品にピッタリ合っているものは無かったのではなかろうか。
そしてアニメがクラシックの名曲に全く負けていない。『くるみ割り人形』や『ジゼル』に乗って、伊藤郁子さんの描くラブリーなキャラクターが可憐に踊りまわる。
物語としても、メルヘンとして一級品。物語と現実が交錯して、不思議が不思議で無くなっている街に、不思議なお話が次々と起こる。
物語の書き手であるドロッセルマイヤーの語りが、物語に陰影を与えている。
キャラクターも一途で一生懸命なヒロイン・あひるを始め魅力的。王子様に気の強い美人のライバルなど、メインキャラはオーソドックスだが、性格の悪い親友たちや猫先生、2話のゲストのアリクイ美ちゃんなどは非常におもしろい。
ヒロインのアヒルの演技が少々気にかかるが、アヒル声を重視したと思えば許容できる。他のキャストは若手・ベテランをバランス良く配置しており、なんといっても、ドロッセルマイヤー役の三谷昇とナレーターの岸田今日子の存在感はすごい。やはり、しっかりしたベテランがキャストにいると、作品の安定感が違う。
岡崎律子さんの歌うOP/EDもさすが、素晴らしい。『フルーツバスケット』のときも思ったが、岡崎さんの深い作品への理解は敬意に値する。
最大の問題点は…、私程度の知識ではクラシックの名曲だということは分かっても、タイトルや作曲者までわからないところだな。知っているはずの曲がなんだかわからないのが非常に気持ち悪い。
むう、アニソンばかり聴いてないで、たまにはクラシックくらい聴かないとなー。
サントラがほしいと思って調べてみたら、発売してないでやんの。DVDには音楽CDが付いてきたらしいが。頼むよ、キングレコード。

(2〜) ようやく観終わりました。
ああもう、すばらしかったです。こういうアニメを観るとアニメオタクで良かったと思う。
卵の章のラストは鳥肌が立った。チュチュがみゅうとに抱きつくシーン、『白鳥の湖』を使っている時点で予想は出来たんだけど、それでも、やられた。
雛の章は卵の章に比べると、好みが分かれるかもしれない。ストーリーがふぁきあ中心に動いていくし、世界の謎とストーリーが絡み合いすぎて、入り込めないところもある。卵の章のように分かり易い展開の方が合っている気もする。
るうちゃんの見所がたっぷりあるのは良し。
ラストも、あれはあれで納得できるラストではあるのだが、“物語”と“作者”という個人的に拘りのあるテーマだったので、もうちょっと別のやり方もあるんじゃないかと思う。まあ、卵の章のラストが素晴らしすぎたせいもあるけど。
それでも、全体を通してみて、高いクオリティを持った素晴らしい作品だったと思うので、未見の方は是非視聴をオススメする。

みにくいアヒルの子を、白鳥になれなくても、好きになってくれる人はいる。


フルーツバスケット

私は少女漫画好きで、中でも『花とゆめ』系作品は大好きな作品も多いので、『フルバ』もアニメ放送前に読んでいた。おもしろいとは思ったけど、そんなに感動した覚えはなかったんだけど。
TV放送を観てすごく出来がよかったので感心し、毎週楽しみにしていたのだが、1クール放送が終わった時点で私は関東から離れてしまい、ずっと続きを気にしていたのだが、放送終了半年を経て、ようやく全部観ることが出来た。
ストーリーは基本的に原作に忠実なのだが、演出が冴えているせいか、どのエピソードも非常に心に残る。
TVラストのエピソード、夾の正体のエピソードは大きくアレンジが加えられていたが、あの話を観て完全にアニメは原作を越えたと思った。
ラスト以外は基本的に原作どおりだと思っていたけど、エピソードの順番とか結構変えていたのね。おかげで十二支の連中の出番も増えたし好改変かと。
CVは『花とゆめ』本誌の読者投稿ページで決めたのかと思うほどベタベタなキャストだが、みな非常に好演していた。堀江由衣もがんばってたね。
岡崎律子さんのOPテーマ『For フルーツバスケット』は劇中でも効果的に使われていたのが印象的。やはり主題歌はこうでないと。BGMも地味だが良かったと思う。
作画が多少崩れる回や演出が暴走しかけた回もあったけど、まあ許容範囲だろう。
こういうアニメを観ると、つくづくオタクで良かったと思える。

久し振りに、アニメで泣いたなあ。


フルメタル・パニック!

(1) 富士見ファンタジア文庫の人気作のアニメ化。
BSでたまたま観た回がおもしろかったので。
テッサ役のゆかなさん目当てなのはナイショな。
ふーむ。出来はそんなに悪くないんだけど、イマイチ。ギャグが妙に外している感じがする。なんだか妙に浮ついた感じをうけた。
キャラデザも、原作のイメージに近づけてはいるんだけど好みじゃないな。
キャストはいいところを使っているので問題なし。ソースケが関智一なのは安直とはいえはまり役だろう。
3話までだと戦闘シーンがほとんど無いので評価は保留。


ボンバーマンジェッターズ

(1)(2) ボンバーマンは爆弾製造工場の作業用ロボット。爆弾を作り続ける毎日に嫌気が差したボンバーマンは工場を脱出する。ボンバーマンは見事脱出してロードランナーに変身できるのか?
ってなストーリーはもう誰も覚えてないのでどうでもいいでしょうが、ハドソンの看板キャラクター、おなじみボンバーマンです。以前やっていた『ビーダマン』とは関係ないです。ストーリーもアニメのオリジナル、なんだと思います。
主人公・シロボンはボンバーマンだがまだまだ未熟。それに比べて兄のマイティは正義の味方ジェッターズの一員として大活躍。そんなマイティが行方不明となり、シロボンは兄の後を継いでジェッターズの一員となり、ヒゲヒゲ団から宇宙の平和を守るのだ、ってなお話。
何がいいって、金田朋子演じるシロボンが可愛すぎ!! あの可愛さはやばいですよ、奥さん? アレに萌えない奴はオタクを名乗る資格は無いデスヨ? あの声で「兄ちゃん」とか言うのはもう反則です。同じ金田朋子演じるキャラでも『あずまんが大王』のちよちゃんなんかよりずっと上です。ちよちゃん<ゆりちゃん<<<<<まりえ<シロボン、ってな感じ。
あ、一応言っときますが、シロボンは男の子です。
シロボンの兄ちゃん、マイティも優しく強い兄、という魅力的なキャラ。1話で行方不明になって以来出番が無いですが、5話で登場したMAXが実は…、ってパターンかな。
他のキャラもいい味出してます。ジェッターズの仲間たち、バーディは渋くて頼りになるナイスガイだし、ボンゴとガングのコンビのボケとツッコミは毎回飽きさせない。ヒロインのシャウトが他のキャラに比べてやや弱いですが、シロボンとの絡みは悪くないのでガラガラ声を我慢すれば問題なし。
敵のヒゲヒゲ団もいいね。ムジョーの間抜けっぷり、中間管理職的悲哀はいとおしい。ヒゲヒゲ団員も「ヒゲヒゲ〜」しか言わないのに驚くほど感情豊かで芸達者。
個人的にはムジョーの行きつけのバーのママの異常な濃ゆさがポイント高いと思うんだがどうか?
ストーリー的には子供向けヒーローもののお約束的展開なんだが、ギャグのキレは尋常じゃないな。間の使い方が絶妙。毎回笑わせてくれるポイントが必ずある。それにも関わらず締めるところはちゃんと締めるしね。
まったく、こういうアニメがあるからキッズアニメはちゃんとチェックしないといけないよな。
そういえば、キャラクターデザインが香川久さんだが、こんなアニメに(いや悪い意味じゃなく)香川さん使うのは勿体無い気が…。

(3) とりあえず言っときますか? けもの娘萌え、とか。
かわらずおもしろいなー。特に宇宙盗賊ミスティの登場する#10はよかった。
ミスティも可愛いんだけど、回想シーンのマイティ兄ちゃんがカッコよかった。
#11・#12のヒロシとのエピソードもなかなか。アチョーとチゲチゲ団はゲストにしておくの勿体無いなー。ヒロシにお兄ちゃんぶるシロボンがかわいすぎる〜。

(4)〜(7) 笑え! 泣け! そして燃えろ!!
それしか言うことないくらい素晴らしい。
成長。敗北。努力。友情。勝利。熱いドラマ満載。
シロボンが兄・マイティの死を乗り越え、MAXを倒して一応戦いに一区切りがついた。
が、いくつも伏線は残ったままなのでころから一波乱二波乱ありそうだ。
敵の合体ボンバーマンがキャラ的に弱いのが欠点でもあったのだが、ボンバー四天王の登場でそれも解消された。グランのおじさん……。涙。
#14の『栄光のヒゲヒゲ団』は必見。毎回、細かい所で芸達者っぷりを発揮しているヒゲヒゲ団員の魅力を十二分に満喫できる。まさかナレーターに屋良さんを起用してあのオチを持ってくるとは…。


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