2001年10月・帰郷編


10月1日(月)

新しい生活のスタート。
などといっても、なんのことだかわかりませんね。
実は私、この9月で大学を辞め、郷里の新潟に戻ってきたのです。
4年半の関東での生活。色々あったといえばあったし、何も為せなかったといえばそのとおり。
だけど、この4年半の生活に意味があったかどうか、どんな意味があったのか、答えをすぐに出すのは性急というものだと思います。
その答えはこれからゆっくりと考えることにしましょう。
関東に居る間お世話になった方々、この場を用いて御礼を言います。

そんなこんなで8月・9月は色々あったといえばあったのだけれど、今更思い返すのもかったるいので、この分の日記は書きません。
今月からこの『のうこつ堂』も『のうこつ堂本舗』と名前も替え、心機一転やっていこうと思います。
これからもどうぞ、ごひいきに。

朝、届いた引越し荷物を実家の自室へ運び込む。
1日かけて荷物を整理。
私、模様替えとか、部屋を整理整頓するのってかなり好きなのよ。
満足のいく配置を決め、部屋を眺めて悦に浸る。
今までの部屋より実家の自室は広いし、本棚も収納スペースもそれなりにある。住環境としてはやはりこちらの方が上だ。
パソコンがいつでも使えるというのも大きい(妹のだけど)。これでこのHPの更新も楽になる。
ま、だからといって頻繁に更新されるようになるかどうかは神のみぞ知る、だが。
あとはテレビ東京のアニメが観られて、ライブやイベントにすぐ行ければ完璧なのだが、ま、それは贅沢というものだろう。


10月3日(水)

この3日程、テレホタイムにひたすらダウンロードをしまくっていたのだが、ようやく終了した。通常回線でダウンロードなんてするもんじゃないとつくずく思いましたね(ADSLにしようよ、マイシスター)。
3日もかけて何をダウンロードしていたかというと『マッスルファイト』。知っている人は知っているだろう、『キン肉マン』を題材にした格闘ゲームである。
『キン肉マン』で格ゲー、なんて私と同じ世代のキン消しブームを通過した世代はだれでも1度は考えたことがあるだろう。そんな夢を実現してくれるゲームである。
しかもこだわり方が尋常ではない。登場する超人は30人以上。ロビンマスクやラーメンマンなどのメイン以外にもゴーレムマンだのザ・ホークマンだのマイナーどころも登場する。
使える技もキン肉バスターやタワーブリッジなどは当然として、風林火山やハンブルクの黒い霧といった渋めの技も使える。
さらに,「ピンチになるとメシアが助けてくれる」、「自分で自分の心臓マッサージ」、「友情のトライアングルタワーブリッジ」、「デビルトムボーイでバラバラ」、「時間切れでオーバーヒート」などと、『キン肉マン』好きにはたまらないネタも満載。
「子犬を助けて勇気ある敗北」、「義足がとれる」、「ゴング前に悪魔のファイト」、「バッファローマンの奇跡の両腕」、「シューズの紐が切れる」など、テリーマンは特に演出が過剰で、テリーが好きな私には嬉しい。
戦闘中にテリーマンのテーマソング『テキサスブロンコ』が流れたときには、泣いたね。
『キン肉マン』を自認するなら是非ダウンロードしよう。ダウンロードはこちらで。

『ガンパレ』のCDドラマ『夢散幻想1〜4』を聴き終える。
知る人ぞ知る幻のシナリオ1のCDドラマ化である。
実は聴く前はあんまり期待していなかったのだけど、巻を追うごとにおもしろくなっていったね。
何がおもしろいって、話がイタイところ。ホント、『ガンパレ』のキャラって、人間的に欠陥がある奴ばっかだなあ。
でも・・・。
やっぱり彼らは幸せになってほしい、いや、なるべきだ。運命なんぞに負けていいほど、悪い奴らじゃないよ、彼らは。
次回以降のドラマで、最終的に”めでたしめでたし”になることを願ってやまない。

しっかし、これだけのシナリオを用意しておいて没にしちゃうアルファシステムって・・・、ほんと、商売下手っていうかなんていうか。


10月5日(金)

『マッスルファイト』がおもしろすぎるので『キン肉マン』のコミックスを買ってきたり。
突っ込みどころが多すぎる、とかいうのは、まあおいておいて、「王位争奪編」でのテリーマンのかませ犬っぷりはどうかと思った。それに比べて勝っても負けてもカッコいいんだからロビンマスクはずるいよな。


10月6日(土)/7日(日)

正之さんのライブに参加するため、上京。これからはライブに行くにも一苦労だな。
高速バスで2時に池袋到着。ライブまで間があるので新宿伊勢丹でエトナ・ロッソというワインを買ってくる(知らない人は山本正之のズンバラ随筆を読みましょう)。

渋谷で友人Fと待ち合わせ、ライブ会場の等々力へ。
今回のライブはYour Favorite Showということで、定番の曲が中心。新曲中心のライブだと気合を入れて聴かなくちゃいけないので、そういう意味では楽に聴けた。
長編の『ミノリの秋』や『空を弾く少年』が聴けたのも良かったが、個人的には生で『マイボーイCHRYSLER』が聴けたのが嬉しかったかな。

ライブの後は友人Hの部屋へ泊めてもらう。
なんだか色々語り合っちゃったなあ。

翌日(7日)。折角上京したので秋葉原をうろつく。
家にパソコンがあるのでパソゲーを物色しようとあちこち回ったのだが、私はパソゲーの知識があまりないのでどれがいいのかさっぱりわからないのよね。
「あ、『同級生』のWIN版だ、懐かしいなあ」「『コートの中の天使たち』、ぽよよんロックさんの絵は好きだけど、クソゲーらしいしなあ」とか思いつつ、結局、サターン版が結構好きだった『きゃんきゃんバニープルミエール2』を買いましたとさ(1300円だったし)。

久しぶりにじっくり秋葉原をうろついたので、ちょっとふらふらになりながら高速バスで新潟に帰った私でした。


10月12日(金)

最近は『マッスルファイト』ばっかりやっている訳でなく『もっとプロ野球チームをつくろう&あそぼう2001』をやっている。
これが面白いんだ。もう気分はナベツネ。「FAで谷繁を獲得して中村紀とトレード」とか極悪なことをやったりする。
チームは「新潟スネークス」(元はマリーンズ)、地元密着球団らしく吉田(M)、星野(H)、小林幹(C)、本間(S)の新潟出身カルテットを揃えて悦にいったりしている。
あ、もちろん私のやる野球ゲームなので、氷室いずみ(『プリンセスナイン』)や神田紗由里(『ドキプリ』)とかも大活躍している。
5年目にしてようやくリーグを制覇したけれど、小笠原・小坂・福浦・中村・氷室・ラミレズ・大塚・清水将・金子と続く打線はかなりインチキだと思ったり。ま、この後世界そして宇宙が待っていると思えばいくら戦力はいてもいいわけで。

金が無くてもチームは強く出来るが、金で強くするのが一番てっとりばやいというナベツネ理論を奇しくも証明してしまうゲームである。


10月13日(土)

立ち寄った古本屋で今井雄太郎著『「野球の虫」の完全試合』を購入。
今井雄太郎、の名前は野球好きなら聞いたことがあるだろう。”酒を飲んでマウンドに上がった投手”、完全試合も達成した、新潟県の生んだ名プロ野球選手である。
不器用で正直、気が弱いが辛抱強い、遅咲き、そして酒が好き。水島新司の『あぶさん』に登場するとおりの、まさに新潟県人のイメージそのままの、泥臭い人間だが、それがいい。
山田久志(中日ドラゴンズ新監督)との親交の話もいい。山田さんは以前から好きだったが、この本を読んでさらに好きになった。来年は中日を応援するぞ。
「もし私が監督をするようになれば、雄ちゃんをピッチングコーチとして使いたい」という作中の山田さんの言葉が現実になれば嬉しいのだが。
そういえば、千葉で過ごした最後の日に読んだ、ジョニー黒木について書かれたノンフィクション『マウンドの記憶』もおもしろかった。
やっぱり野球は、いい。

野球なんて所詮球遊びだが、そう捨てたものじゃない。


10月15日(月)

いやあ、『マッスルファイト』、おもしろいなあ。
格ゲーをまともにやるのが久しぶりなせいもあるけど、実際、格闘ゲームとしても良く出来ている。
欠点というか不満点もあるにはあるけど、これは元になった『2D格闘ゲームツクール』の欠陥だから仕方ない。
『マッスルファイト』をやっていて、なんで私がテリーマンが好きだったかよくわかった。
ロビンマスクのように華麗でもない。キン肉マンのように奇跡の逆転ファイトをするわけでもない。
自分より強い相手に真っ向から立ち向かっていき、傷だらけになりながら勝利を掴む。そんなテリーの闘志が好きだったんだなあ、と。
実際、『マッスルファイト』をやっていても、テリーだとどんな相手にもボロボロになりながら勝利するもんなあ(私の腕が悪いせいもあるけど、ロビンとかだとそうでもない)。そこまで考えてつくられているとしたら凄いな。

「この世に生をうけてきさまのようなやつらになめられっぱなしじゃ 生きてる甲斐がねえんだよーっ!!」

うーん、しびれるね。


10月17日(水)

妹とデート。
妹に車を運転させて、サティへ行ったり、電器屋へ行ったり、古本屋に行ったりした。
ふむ、せっかく車だったのだからもっと色々行けば良かったか。ま、どうせ行くところといえば本屋とかパソコンショップとか色気の無いところだけども(てゆーか、兄妹で色気のあるところに行ってどーする)。

古本屋で『キン肉マン』1〜9巻(大判)を買ってきたのだが、読んでみてビックリ。原作だとラーメンマンってブロッケンマンをラーメンにしないんだね。ずっと原作でもそうだと思ってたのだけど、あれはアニメのオリジナルだったのか。しかし、殺した挙句にラーメンにするなんて発想は素敵過ぎるぜアニメスタッフ。


10月18日(木)

無駄飯を食っているのにもそろそろ飽いたのでバイトを始める。
実はこの歳になってバイトは初めてだったりする。
職場はトラックの運ちゃんたちの食堂のようなところ。
仕事は簡単な調理と接客。私に一番似合わないといえば似合わない。
朝5時半に起床、職場へ向かう。
朝の時間帯はパートのおばさんと二人。今日の朝定食はハムエッグだったので私にも調理は出来る。
でも、私の作ったハムエッグなんぞに560円も金を取るのはサギだよなあ。
10時頃からは店長さんも加わり普通のメニューとなる。
私の仕事はご飯をよそったり、料理を運んだり、食器を洗ったりと色々。
昼時とかはそれなりに忙しいが、3人でやればどうということはない程度。でも、そのうち二人でやるようになるらしいのでそうなったら大変だろうな。
初日は店長さんたちのフォローもあって、特に問題なく午後2時にお仕事終了。
店長さんもパートのおばさんもいい人でよかった。
初めての労働で、確かに疲れたが、やっぱり充実感はあるなあ。今まで無為に過ごしてきた分、エネルギーが余っているので大変な仕事、ドンとこいだ。
ま、いつまで保つかわからんが、やれるだけやってみようと思う。

その夜、自分へのご褒美にとっておきのエトナ・ロッソの封を開ける。
美味い。
正直言って、ワインの味ってわからない。コンビニの480円のワインよりも美味いのは確かだけど。それでもワイン、特に赤ワインが好きなのはワインの持つイメージ、色、渋み、アルコールが身体に回る感覚、そしてワインを飲んでいる自分が好き、だからかな。
それは錯覚かもしれないが、錯覚も立派な味覚の一部だ。
心地よい酔いに包まれて、今夜は眠れそうだ。


10月22日(月)

昨日が休みだったので、今日でバイトも4日目。
3日で終わると思っていた人、残念でした。
今日からパートのおばさんの手助けは無くなり、一人分の戦力に数えられているわけだ(そういえば、色々教えてくれたパートのおばさんが私のことを心配していたそうだ。喜ぶべきか悲しむべきか)。
と言っても、まだまだ教わることばかり。「いらっしゃいませ」より「すみません」を言っている回数の方が多かった気がする。
4日目にして、私が天然ボケ野郎だということが店長にばれてしまうし。むう。
そんな天然な私にも嫌な顔せずに色々教えてくれる店長さんのためにも、早くまともな戦力になりたいものだ。


10月23日(火)

今日のゲーム:『顔のない月』
弟が置いていったエロゲー。
おもしろいのか訪ねたら、『夜が来る!』と同レベル、という答えが返ってきたので敬遠していたのだが、
ヒロインがころみさん(こうろぎさとみさんね)ならそうと早く言え。
多少クソでもそれならやるんだから。
実際にやってみた感想なんだが、ま、悪くない。キャラデザも好みだし、シナリオもそう悪くない。
エロゲーで怪奇・猟奇もの、館もの、メイドものが多いのはやっぱりエロとの相性がいいからなのだなと思ったり。
でも、ちょっとエロシーンが多すぎるかなあ。シナリオのバランスを崩すほどじゃないけど、ちょっと食傷気味になる。オカズにはいいとしてもね。
トゥルーエンドを見るためには例によって繰り返しプレイが必要になるみたいだが、そこまでするゲームでもないかな。


10月24日(水)

今日のバイトは恐怖の朝番。朝の約3時間を私一人でこなさなくてはいけない(つくづく無謀な話である)。
料理は店長が準備していてくれているので、そう仕事は多くないのだが、それでも不安で、前日は胃が痛かった(誇張有り)。
が、実際にやってみると、そう大きなミスもなく、なんとかやれた。

シフトの都合上、今日は昼番もやることになっていた。
昼番を一人(=店長と二人)でやるのも今日が初めて。
昼番は泊まり客用の部屋の掃除・ベッドメイクもしなくてはいけない。
仕事自体はそう難しくなかったのだが、途中、マスターキーを紛失してしまい、青くなる。
逃げよう! と咄嗟に思ったのはナイショだ。
幸いすぐに発見でき、事無きを得る。

そして問題のお昼時。次から次へと来るお客に対応しきれずパニックになる私。
傍から私を見ていれば、目玉がなるとの渦のようにグルグルに回っていたに違いない。
さすがに店長の声もきつくなってくる。怒鳴られなかったのは店長の人柄の良さだな(私なら5回は怒鳴っているところだ)。
まだまだ一人前の戦力になれる日は遠いなあ。


10月25日(木)

実家にはBS内臓テレビとBSアンテナが以前からあったのだが、我が家にはそれを有効活用しようという人がいなかったので、私が活用してあげることにする。
これで『天使のしっぽ』や『VANDREAD』が観れるようになった。
・・・。あんまりうれしくないや。

新潟に引っ越してきて困ったこと。
気ままな一人暮らしでなくなった? 確かに親がいるのは少々鬱陶しいが、食事の準備も洗濯もしなくていいからなあ。
テレ東や千葉テレビが観れない? でもBSが観れるようになったし、近所に安いビデオ屋もあるのでトントンてとこだな。
ライヴやイベントに行きにくくなった? でも高速バスやたび割7を使えば1万円くらいで上京できるしなあ。
そんなわけで、一番困ったのは、近くにいい本屋が無いこと。
品揃えはともかく、立ち読みのできる本屋が無いのはなあ。攻略本の選別とか新刊コミックやオタク系単行本のチェックができないんだよな。つらいです。
そんなわけで、新潟市内で立ち読みができて品揃えのよい本屋の情報募集です。


10月26日(金)

なんか毎日のようにここ、更新していますが。まるで日記のようだ(注・日記です)。

今日はバイトの給料日。1万ちょっとだけど、自分で汗水たらして稼いだお金だ。うれしい。
これで、初めて稼いだ金で両親に何かプレゼントする、という以前からの野望(と、いうにはささやかだが)を達成することが出来る。
そのことを話したら、父、少し涙ぐんでた。もう、お父さんたらすっかり涙もろくなっちゃって。

今日のバイトは夜番。早めに店じまいして店長とビールを飲む(本社の方にはナイショね)。
色々語ってくれた。やっぱり、店長、いい人だ。

私の回りって、ホント、いい人しかいない。数少ない私の取り柄だけど、これ以上の取り柄はないよなあ。


10月28日(日)

なんだかバイト失敗日記のようになっていますが・・・。
そんな訳で今日の失敗。
包丁で指をサクっと切った。
なーんか一日にひとつは失敗しないと気が済まないタチなのよね。
ま、食べ物屋で働いていて指を切るなんてのはお約束過ぎてネタとしては弱いわね。
次回からはもっとおもろい失敗をするように頑張ろう。


10月31日(水)

今日は早番だったので昼間はヒマ。
やることもないので昼寝をしていたのだが、どうも最近昼寝をすると夢見が悪い。
なんだか現実と夢の間を必死にもがいているようなことが多い。ちょいとつらいぞ。
ま、昼寝なんぞしなきゃいいのだが。

先日の日記で「BSが観れてもうれしくない」とか書いたけど、前言撤回。
『学園戦記ムリョウ』、『砂漠の海賊キャプテンクッパ』はなかなかおもしろいし、『宇宙船サジタリアス』、『はいからさんが通る』、そして『キャプテンヒューチャ−』などの再放送がおもしろい。さすがNHK。ホント、NHKのアニメってはずさないよなあ。
BSの受信料を払っていないのが申し訳ないくらいだ。
これで『プリンセスナイン』を再放送してくれるとなおいいのだが。


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