2002年11月・強襲編


11月1日(金)

昨日注文した『風よ。龍に届いているか』がもう届いた。やるな、bk1

久し振りに読んだがやっぱりおもしろい。
『風。龍』が素晴らしいのは、あくまでゲーム小説であることだ。
それは、ゲームを知らないと楽しめないとか、ゲームを知っていればより楽しめるとか、そういった浅薄なことではない。
ゲームのシステムや世界観を逃げずに真正面から受け止め、その魅力を損なわず小説としてのリアリティを持たせる。それが素晴らしい。
例えば魔法。「マハリト」、「ティルトウェイト」といったゲームの言葉は、描写を誤ればすぐに(和製ファンタジーによく見られるように)陳腐な必殺技と化し、作品の世界観を壊す。
ゆえに手塚一郎の『ワードナの逆襲』においては、呪文名をあえて書かないことによって作品の世界観を守っている。
しかし、『風。龍』はあえてゲームそのままの呪文名を用いながら、その裏づけに過剰とも思えるロジックで作品世界におけるリアリティを創出した。
能力値、職業、転職、迷宮内におけるキャンプ、善・悪・中立の戒律など、”ゲーム的都合”で片付けられるあらゆる事柄について説得力とリアリティを付加させた。
解説で古川日出男さんが語っているように、ベニー松山の魅力はその「豊かさ」にあるのだと思う。

『Wizardry』とは”魔術”という意味である。
多くの魔術がそうであるように、『Wizardry』という魔術も、その能力や素養を持たない人間には認識されることはない。
ベニー松山は『Wizardry』という魔術をより多くの人に認識させたと言える。
『Wizardry』という魔術を創出したR・ウッドヘッドやA・グリーンバーグが魔術師だったとしたら、それをより多くの人に認識させたベニー松山もまた、魔術師なのかもしれない。


11月2日(土)

ここ5年ほど、まともに年賀状を書いていなかったが、今年こそは、と思い立ち、年賀状を買ってくる。
そして・・・、買った後に、今年は喪中だから年賀状は出せないことに気付いた。
なんてこったい。なえなえ。


11月3日(日)

年賀状、ではなく年賀欠礼のためにか、父がプリンターを買ってきた。
EPSON PM-930C。よくわからんが、なかなか高性能っぽい。
妹にはコピー誌の表紙をカラーにしたりとか、色々使い道はあるだろうが、私にはゲームの攻略記事をプリントアウトするくらいしか使い道ないなあ。
ま、あって困るもんじゃないし、私が金を出したわけでもないのでいいんだけどね。


11月4日(月)

例によって昨晩のNOAH中継の話。
NOAHのハロウィン興行の模様を中継。
ハロウィンという事で全部のレスラーが仮装、誰が誰の変装か分からない(バレバレの人もいますが)。
キャラをつくる気の全く感じられない”BLAZE”(いや、高速ブレンバスターとか使ってたから本人はあれでつくってるつもりなのかも)や「トラはもう飽きた」ライオンマスクの”LION”、欠場中に妙に太った”丸藤正道?”らに混じって、我らがケビンマスクが参戦! セコンドにはマネージャーのロビンマスクも(クロエじゃないのはまあご愛嬌)。
原作どおりエルガーの『威風堂々』をBGMに入場。ちょっと細いのが気になるけれど、ちゃんとケビンしてます。
試合は、序盤戦は捕まることの多かったケビンだったが、どうやらメイルストロームパワーを溜めていたらしく、中盤戦で見せてくれた。
コーナーから素早く相手の上にまたがり、OLAP! さらに雪崩式のロビンスペシャル! そしてトドメのビッグベン・エッジ!!
6人タッグだったのでカットに入られてフォールは出来なかったけど、ビッグベン・エッジの角度はなかなかやばかった。OLAPはともかく(元々プロレスの技だからね)、ロビンスペシャルとビッグベン・エッジまで出すとは、そして出せるとは、思わなかった。
やっぱりプロレスラーってのはすごいねえ。

そんなわけで、のうこつ堂本舗は鈴木鼓太郎選手を応援します!


11月7日(木)

OSの再インストールを決意。
いい加減、PCの不調っぷりに耐えかねたので。
まあ、私がklezに感染したことが大きな理由なので自業自得だが、OSなんて半年に1度くらいは再インストールした方がいいらしいし。
再インストールといえばバックアップ。色々調べたりした(レジストリって何かほとんど知らなかった人。今でもよく分かってないが)が、ソフトはまたダウンロードすればいいし、画像とか音楽ファイルとかもあまりダウンロードしないので、実はそんなにバックアップすることは多くなかったりする。
そんなわけで必要最低限のファイルをDドライブに移して再インストール実行。
インストールはさくっと終了。必要なデータを復元しようとして気付く。
MDIBrowserのブックマークとホームページのデータをバックアップしてないじゃん。
『マッスルファイト』のファイルなんて全部バックアップしるのに、よりによって一番バックアップしておくべきものを。
IEのお気に入りはバックアップしてたんだけどねえ。妹しかIE使ってないし。
ホームページのデータはすぐに復元できたんだけど、ブックマークは・・・。大変ナリ。


11月11日(月)

『FE 封印』、闘技場で死亡して今までのプレイがぱあ、という『FE』のお約束をやってしまい、すっかりなえなえ。
そのかわりに、『WIZ外伝II』をやりまくっている。
ああ、楽しい。
レベルが上がる喜び、新しい呪文を覚える喜び、お金を溜めてアイテムを買う喜び、新たなフロアに侵入する喜び、マップが埋まっていく喜び、迷宮の罠に困惑する喜び、強敵に勝利する喜び、強力なアイテムを宝箱から入手する喜び・・・。
私の大好きな『Wizardry』だ。
『外伝II』は全然やり込んでないんで新鮮にできるのも良い。
『WIZ』をやっていると、なんだか”帰ってきた”って感じがする。


11月12日(火)

埼玉県監修の教育ゲームに“エロゲー”

色々ツッコミどころの多い記事ですが・・・。
まず、サーカスが教育用ソフトの制作を引き受けたのは評価できるね。
ゲーム会社だって社会貢献するに越した事ないんだから。
アルファ・システムが福祉関係の活動をしているのは知っていたけど、他のメーカーももっとやってもいいと思う。
そして、やっぱりゲーム会社なんだから、ゲームで社会貢献してほしい。
教育用ソフトにゲームを採用するという埼玉県の試みも、確かに頭の固い役所にしてはいいアイディアだ。
やっぱり一番の突っ込みどころは、

>悪質なのは内容だ。AV女優が授業に出てくるようなもので、教育の場にふさわしいとは思えない。

という県議の発言だね。
こんな下衆な言葉はなかなか出てこないよ。
何が凄いって、アダルトゲームとAV女優を同時に貶めていることだね。
AV女優には教育に携わる資格はないらしい。
AV女優の労働団体(なんてものがあるかは知らないが)とかから抗議は出ないのか?
『水夏』をAV女優と一緒にするな、と言っているファンもいるみたいだけど、その発言はその県議と同レベルだから止めましょうね。
これ以上ゴタゴタが大きくならないように、そして埼玉県とサーカスの試みが無為にならないように願う。

・・・、あと話を聞いたバカなオタクが件のソフトを入手しようとバカなマネをしないことも。


11月15日(金)

フレッツADSLを1.5Mから8Mへ変更を申し込み、昨日が工事日だったのだが、今日に至っても全然速度が上がっていない。
NTTに電話してみたら工事は終了しているとのこと。どうも8Mのサービスは1.5Mに比べて不安定なので予想より速度が出ないことが多々あるらしい。
中継局から3km離れているから仕方ないか。計算だと4〜5Mbpsは出るはずなんだがね。
上りの速度は上昇しているそうなんだが、あんまり意味無いな。
別に今まで通りでも支障は無いとはいえ、ちょっとくやしいな。


11月16日(土)

今まではPCにあまりソフトをインストールしてこなかったのだが、再インストールのおかげでPCも快適だし、今まで敬遠してきたソフトを色々ダウンロード&インストールしてみる。
winamp、Iria、CDex、伺か。、などなど。
知っている人から見れば、「今まで使ってなかったんかい!」とつっこまれそうですが。
実はパソコンで一番楽しいのは、こうやって新しいソフトをインストールしたり使い方をあれこれ調べることかもしんない。
今まで使わなくても別に不自由じゃなかったので、全部が全部役立つとも思わんが、ま、知らないで使わないのと知ってて使わないのとじゃ大違いだしね。


11月17日(日)

友人Tくんと恒例のカラオケ。
HyperJoyの部屋のはずが、案内されたのはなぜかDAMの部屋。
まあ久し振りにDAMもいいか、ということでそのまま歌う。
やはりHyperJoyに比べると少々物足りないが、偏った選曲のHyperJoyと違って基本をしかり抑えているので安心。
だけど、やっぱり統合カラオケのある店が欲しいよな。Σシステムとは言わんから。

ところで、DAMは曲によっては作品の映像が流れる。『ウルトラマン80』でも映像が流れるのだが、その映像がよりにもよって最終回の映像が流れるんである。
『80』の最終回は「キリンもゾウも氷になった」というフザケタタイトルで、正体がばれて変身を止められた80ではなくUGMが怪獣を倒すのだが、その作戦がジャイアントボール作戦。戦闘機に巨大な鉄球をぶら下げてそれを凍らせた怪獣にぶつけるというキチガッた作戦。それ以外にも、頭のおかしい話ばかりの『80』を象徴するかのような突っ込みどころ満載の話なので、是非一見をオススメする。
こんなシーンを見せられて私もTくんもまともに歌えるはずも無く、大爆笑。
狙ってやったとしたら、やるな、第一興商。


11月18日(月)

昨日の帰りに買ってきた『ガンパレードマーチ 5121小隊 決戦前夜』を読む。
電撃文庫の『ガンパレ』小説は4冊目。最初に発売された広崎悠意さんの作品ははっきり言ってイマイチだったのだが、2冊目以降の榊涼介さんの作品はよい。
キャラクターが生き生きと描かれている。そのなかでも原さんが魅力的だ。惚れ直した。
個人的には、陣地に攻め込まれて絶望的な戦いに追い込まれる整備班たちを描いた3冊目の『〜5121小隊 決戦前夜』がとくに高評価。
ひとつ難を挙げれば、榊さんの『ガンパレ』シリーズって、滝川×森、なのよねえ。
茜×森推進派の私としてはイタイ。


11月21日(木)

そういえば、プレステのソフトをPCで開くと中には見ることの出来るファイルがあるという話があったのを思い出して試してみる。
WAVファイルやBMPファイルを添付してくれている親切なソフトも中にはあったが、基本的には再生不可なファイルばかり。
諦めきれずネットで調べてみたら、STR(=PS用動画ファイル)やXA(=PS用音声ファイル)、TIM(PS用背景画像ファイル)を再生できるソフトがあったので早速ダウンロード&インストール。
AVIやWAVに変換できる機能もあるので、ムービーをハードディスクにコピーしまくる。
クリアしないと見られないムービーや未使用音声なども再生できるので、濫用は厳禁だが、イチイチPS本体とソフトとメモリーカードを引っ張り出したりせずに、気軽にムービーを閲覧できるのはよい。
以前挫折した”B級ギャルゲームービー集”とか、作ってみようかしらん?


11月24日(日)

ここしばらくWebページ閲覧がやけに遅い。ADSLにも関わらず通常回線より遅い。
8Mにしたせいかしら、とか、電話線を替えたせいかしら、とか、ソフトをインストールしまくったせいでレジストリがおかしくなったのかしら、とか、またウイルスにでもやられたのかしら、とか色々考えたのだが、どうやらフレッツ・マネージャーのせいだったらしい。
いちいちフレッツ接続ツールを起動せずともインターネットに接続できるし、フレッツスクウェアにも気軽にアクセスできるので便利、と思っていたのだが、どうも常にフレッツスクェアにも接続しているせいで遅くなるようだ(推測)。
アンインストールしたら元に戻りました。まったく、役に立たないソフトを使わせるなよな、NTT(私がソフトの設定を間違ってた可能性もあるけどね)。


11月29日(金)

給料が出たので自転車を駆って買い物へ。
古本屋・アニメイト・ソフマップなどを巡るお約束のコース。
『同級生(Win版)』(PCソフト・中古)、『Wizardry EXCEED』(PCソフト・中古)、『仮面ライダーSPIRITS』1〜3(コミック・中古)、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』3(コミック)、GBA用画面保護シート&ソフト用ケース、などを購入。
立ち寄った新潟駅南のメディアパワーはPCゲームの品揃えがなかなかだったし、創夢館は中古コンシューマの品揃え・値段ともまずまず。今後の巡回ショップに追加。
私は自分のことをずっと吝嗇(ケチ)だと思っていたのだが、実は結構散在するのが好きらしい。
とはいえ、給料が出たら使って給料日前はびんぼー生活というのはどうにも性が合わないな。
ここ2年ほどさぼっていた小遣い帳を復活させようか。
ちょうどいいタイミングなので、奥様向け雑誌の付録の家計簿でも買ってこようかな(表計算ソフトでも使えってば)。


11月30日(土)

私は密かに部屋の模様替えが趣味だったりする。
棚から本やCDやビデオが溢れて来ているのでとりあえず百円ショップでケースやラックを買ってくるが、これは根本的な改善にはならないな。
なんと言っても私の部屋で邪魔なのは弟のベッドなのだが、いくらなんでも弟が帰省してきたときにベッドが無くなっているのは可哀想というものだろう。
そうなると邪魔なのはやはり私と弟の勉強机(お馴染みコクヨのくるくるメカ)だな。20年使っているので愛着はあるが、もう潮時だろう。近い内に処分してパソコンデスクを買おう。

・・・だれか引き取ってくれません? くるくるメカ。


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