2003年1月・雷光編


1月1日(火) 謹賀新年の抱負
というわけで、あけましておめでとうございます。
今年も例によって相変わらずだらだらとこのサイトも続いていく事と思いますが、ま、どうぞ宜しく。
なんとなくこの日記のデザインも変えてみました。飽きたら元に戻すかもしれないですが、前のはちょっと散文的すぎましたしね。

ちなみに今日は年越しでバイトをしていたので朝帰ってきて夕方まで寝てました。

1月4日(土) 同人誌市の誘惑
友人Tくんに頼まれてガタケットの売り子に行く。
コミケに行った後とかにガタケに来るとなんだか安心する。
といっても参加サークル数は3000以上と、都市部以外の即売会としてはちょっと例を見ない規模だったりする。
Tくんの新刊はnitro+本(『ハロワ』中心)。いやあ、予想はしてたけどあんまり売れなかったねえ。
ガタケは参加者の年齢層が低く、女性の参加者が多い(ゆえに男性向けのサークルとかも極端に少ない)ので仕方ない。
ま、Tくんもわかっていてやったのでそれは問題ない。
が、折角持ってきたキューちゃん(≒ビーチボール)が膨らまなかったのはちょっと痛恨だったかも。
あ、例によって同人誌は1冊も買いませんでした。
そういえば、今回は初めてガタケにバスで行ったのだが、往復で1000円以上かかるのはかなりつらいです。交通の便悪すぎ。

1月5日(日) 卓上遊戯の対決
友人Fが帰省で新潟に帰ってくるとT先輩と3人で集まってボードゲーム&飲みとなるのはもうお約束となっている。
飲みは年末にやったので今回はボードゲーム。
今回のメニューは『ブエルトリコ』というドイツゲーム。
ルールはちょっと複雑だがなかなか楽しかった。
得意技の”終盤での致命的なミス”をなんとか防いで私の勝利。
もっともその反動でその後にやった『6ミムト』は惨敗。むう。

なかなかボードゲームはやる機会がないのでこの集まりって実は貴重なのかも。今更だが。

1月9日(木) 果物編籠の感動
古本屋で『フルーツバスケット』1〜9巻があったのでまとめ買い。
むう。中古なのに300円も取るとは人気商品だからってぼってやがるな。
それなら新品を買って作者に貢ぐべきな気もするが、このタイミングを逃すといつ買えるかわからんしね。
ま、10巻は新品を買ってきたし、これからは新刊を買って貢ので許してもらおう。
1度読んでいるとはいえ、やはり良いものは良い。
CVがアニメのキャストに脳内アテレコされているのは当然。
『For フルーツバスケット』のCDSをBGMにして読むと感動がさらにアップするのでお試しあれ。

1月11日(土) 超機大戦の再燃
『ファミ通』で『第2次α』の記事が載っていたんだけど。
うーむ、『スパロボ』で小隊システムとは予想しなかったな。『Gジェネ』や『ジオンの系譜』ならともかく。
リアル系はともかく、スーパー系とすっごく相性悪そうなんですが。
でもまあ、今までの安定したシステムを捨てて新しいものに挑戦しようという意気やよし。おもしろいものになってくれるといいな。

なんかしばらく『スパロボ』やってなかったせいか、スパロボ熱が再燃しています。
今なら『α外伝』ハードルートや『コンプリートボックス』とかでもクリアできるかもしれん。
………。
やっぱやめとこう。『第2次α』が出る前にスパロボ熱を使い果たしてしまいそうだ。

1月13日(月) 格闘超人の激突
そんなわけで、今年のNOAH最初のビッグマッチ、1・10武道館大会中継、三沢・蝶野組対小橋・田上組。
試合序盤から四者とも全開。小橋・蝶野の意地の張り合いが熱い。
いつも以上の熱さを見せる小橋、普段見せないような熱さを見せる蝶野だが、やはり今回の一番は田上。
久し振りの田上火山大噴火。のど輪、ハイキック、オレが田上と必殺技を惜しみなく出しまくり、まさか、まさかの場外ダイブ。さらに小橋とのパワーボム&のど輪の合体技。コーナーに登っているのを見て大笑いしたよ。
いつもこのくらいやってればとっくにGHCのベルトとってるよねえ、あのオッサン。
私は新日を滅多に見ないのだけど、去年三沢とやった時と比べて、蝶野はすごくよくなっていた。やっぱあのケンカキックはすごいわ。あれも多分貫通武器。
最後は小橋が”封印を解いた”垂直落下ブレンバスターで三沢からフォール勝ち。ああ、熱い小橋が帰ってきた。GHCタイトル戦線からも目が離せない。

熱く激しい試合を見られて満足していたら、時間延長スペシャル!? 聞いてないぞ。そんなわけで秋山・斎藤組対アホキョーダイの試合が見られませんでした。シクシク。 

1月18日(土) カテジナの再臨
久し振りに『ガンダムSEED』を観たら、ストライクガンダムがZOIDSと戦っていた。
それはさておき、なんだかすごいことになってますな。
黒田洋介が脚本書いてますか?
フレイの電波っぷりは素敵すぎ。是非とも最終回ではMSで大暴れした挙句に記憶を失ってキラに道を尋ねるという話を希望。

1月20日(月) 菅谷アナの受難
昨夜のNOAH中継。
菅谷ちゃんの「ノーフィアー!」が見られて大満足。
あの虚ろな視線が素晴らしい。

1月28日(火) 遊戯駅2の到来
ようやくPS2を購入。
もうすぐ『第2次スパロボα』や『やきゅつく2』が出るし、他にもやりたいソフトが増えてきたし。
とりあえずソフトは『DOA2 HARD・CORE』、あんまり重たいものはやりたくないし、久し振りに格ゲーもやりたくなったし、PS2でやるなら3D格闘だろうと。
うーむ、3D格闘ゲームなんて『闘神伝2』以来だ。
『勝負師伝説 哲也』も密かに欲しかったのだけどね。
実は一番楽しみにしているのは、妹の友達から借りる予定の『ときメモ Girl's Side』だったりするんだが。

・・・、おや、なんでこんなところに『妻みぐい』が?

1月29日(水) 砂塵の王の帰還
『アラビアの夜の種族』(古川日出男/角川書店)を読み終える。
昨年の日本推理作家協会賞とSF大賞を受賞した作品なので知っている人も多いかもしれない。
多重に仕掛けられた罠に読者を引きずり込む、それはまるで作者の読者に対するテロルのような作品である。
そしてこの作品は私にとって、いや私を含む一部の人間にとって特別の意味を持つ。

古川日出男のデビュー作は『13』ということになっているが、それ以前に幻の処女作がある。
そのタイトルを『ウィザードリィ外伝II 砂の王』という。
日本における『Wizardry』普及の第一人者であり、古川日出男の親友でもあるベニー松山がシナリオを担当したGB用ソフト『ウィザードリィ外伝II 古代皇帝の呪い』のノベライズである。
『砂の王』第1巻発売当時(94年刊行なのでもう8年も前だ)、書店で立ち読みで読破して凄い衝撃を受け、続巻を心待ちにしていた。
が、2巻以降はいつまでたっても発行される事はなかった。
掲載されていた『ログアウト』誌は休刊、ログアウト冒険文庫も無くなってしまったからだ。
多くのファンが未完の傑作として続編を待ち続けていたのである。
そして、この『砂の王』の物語を内包しているのが『アラビアの夜の種族』なのである。
そのことを知って読めば、物語を構成するファクターの別の意味が見えてくる。
例えば、書評などで違和感を感じた読者が多かった、『The Arabian Nightbreeds』の翻訳という形態や、妖術師アーダムの物語が語り部ズールムッドから語られるのも『Wizardry』だとすると納得がいく。
『Wizardry』はアメリカのゲームを翻訳したゲームであり(当然FC版を言っている)、その翻訳調の文章が独特の魅力であるし、ズールムッドの語りは、ニルダの神官や時の守護者やララムームーの高僧の言葉を想起させる。
さらに、まるで生物であるかのような迷宮・阿房宮は、狂王の試練場であり、ダバルプスの呪いの穴であり、(そして何より)災禍の中心の迷宮である。
また、主人公のひとりであるアーダムは、無論ハルギス(『外伝II』の登場人物)であるが、ワードナであり、ダバルプスであり、ゾーフィタスでもある。
ベニー松山の『風よ。龍に届いているか』は、ある意味ゲーム小説の到達点であると思うが、『アラビアの夜の種族』も、アプローチは全く違うが、もうひとつの到達点であろう。

ああ、また『砂の王』を読みたくなった。完結したらまとめて買おうと思って買わなかったのよね。古本屋に行くたびに探しているのだが。
もし譲ってくれる方がいたら是非、ご連絡を。

BACK [diary]
BACK [nokotsudo]