ゲーム日記(04/01/27〜04/03/23)


04/03/23

Fate/stay night

このページも2ヶ月ぶりか。月刊ペースも守れんとは…。
そんなわけで、今更ながら『Fate』の感想を。

驚異の同人ゲーム『月姫』で同人界どころかオタク業界全体に旋風を巻き起こしたTYPE-MOONが満を持して商業化。商業ソフト第1弾として発売することとなったのが本作である。
前評判から相当なもので、予約を入れなければほぼ購入不可。予約も凄まじい数が殺到してソフマップの新潟店だけでも500件を数えた。発売後しばらくはどこのサイトも『Fate』一色で、プレイしていない人は肩身の狭い思いをしてたとかしてなかったとか。
そういえばいまだに通常版が発売されていないね。買い逃した人はいまだにプレイできないわけか。ま、アニメが放送され、関連グッズや同人誌が大量に販売されているのに現在入手不可の『月姫』よりはマシかもしれんが。

『月姫』と比べて飛躍的に上昇しているのはグラフィック面と演出面。
『月姫』のグラフィックって今見ると特に彩色面でのアラ目立つのだけど、その辺のクオリティは格段に上がっている。『歌月十夜』と比べても段ち。
画面の演出も凄い。静止画の組み合わせとエフェクトで動的な表現をするのは、最近のエロゲでは珍しいことではないんだが、その量と質が桁違い。戦闘シーンもすごいんだけど、個人的にはイリヤがくるくる踊るシーンがお気に入り。
その分そこそこのPCスペックを要求するわけだが、エフェクトをカットするよりはグラボやメモリを増設することをオススメする。
システム周りやコンフィグの設定など細かい部分にまで気を使っているのも好印象。ただ、プレイの度にゲームのCDが必要なのは勘弁して欲しかった(パッチはまだかな〜)。

んで、肝心のシナリオなんだが。
はい、素晴らしいです。素晴らしいんだけど…。
『Fate』のストーリーが“サーバントと魔術師のバトルロワイヤル”と聞いていたので、もっとね、殺伐とした、情けも容赦も無いようなストーリーが展開されると思っていた訳ですよ。「戦わなければ生き残れない」みたいな。勝つためには仲間さえも信じない、展開によってはヒロインですら後ろから撃つ、てな話だと勝手に想像していたわけさ。
ところが主人公の士郎は、はっきり言って志貴よりも甘ちゃん。遠坂もなんだかんだ言って最後は非情に為りきれない。無論、その甘さが二人の魅力でもあるし、その分、イリヤやダーク桜の暴走ぶりが映えるってのもあるんだけど。
おかげである意味王道的展開というか、悪く言えばある程度先の読める物語となってしまった。
そういう意味で期待を裏切られたというか、物足りなかったという点は否定しきれない。
商業化第1弾というのも影響しているのかもしれない。『月姫』のように、とにかく好きなことをやりたくて突っ走ったわけでなく、より多くの人に触れられることを前提に、一般受けすることを、売れることを目指して作られているという印象を受けた。
もちろんそれが悪いわけでは決してないのだが、もっとプレイヤーを置き去りにしてもいいから、こう突き抜けた話を期待していたんだよね。
『歌月十夜』のときも感じたんだが、サービス精神が有り過ぎるってのも考え物かもしれない。

それでも、やっぱりりこのクオリティは昨今のエロゲの中では突き抜けている。
エロゲではあるがHシーンは(良くも悪くも)多くないのでエロゲが苦手な人でも大丈夫(つか、コンシューマ移植もありうるかも)。
プレイしていて、『Fate』だけではなく、エロゲの根本的問題点について考えたりもしたんだが、それはまた後日改めて。

『新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN -CYBER GRANDPRIX-』

アニメ『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』を題材にした同人ゲーム。
驚異的なクオリティで評判となったものの、サンライズから苦情が来て公開停止、しかしファンの期待が叶ってか見事サンライズ公認として復活。さらにクオリティを向上して昨年の冬コミで発売された。
しかも、同時期にサンライズインタラクティブからPS2版のゲームが発売され、奇しくもオフィシャル対同人のゲーム対決ともなってしまったりと、周辺の事情も目が離せないゲームだったりする。
レースゲームは苦手、というよりほとんど興味もない私だが、『サイバーフォーミュラ』となれば別。私の大好きな作品であるし、アスラーダやイシュザークを自分の手で動かせるというだけでワクワクする。
ゲームは全5戦のトータルポイントを競うチャンピオンシップモードとコースとマシンを選んでタイムを競うタイムアタックモードがメイン。レースゲームに必須なリプレイモードももちろん搭載。
とにかく画面が美しい。サイバーマシンがかっこいい。今更商業作品と同人作品を区別するつもりはないけれど、やっぱりこのクオリティは凄い。
私がよろよろ走っているリプレイを眺めているだけでも楽しいもんな〜。
サイバーマシンの特徴もばっちり再現。各マシンごとのブーストはもちろん、アスラーダや凰呀の変形システムやスパイラルブースト、イシュザークのローリングコックピットまで。
レースゲームがど下手な私が悪戦苦闘しながらなんとか走っていても楽しい。気分はすっかりCFレーサー。
「いくぞ、アスラーダ!」とか「ブーストッ! ………スパイラル!!」とか「メッサーウィング!」とか「どけぇ、ハヤト!」とか「新条め、コースの癖を知り尽くしている!?」とか「ヤツはこのコーナーを4速で曲がるのか!?」などと叫びながら遊んでます。
うれしいのはWAVEファイルを用意すればBGMを替えられること。『I've Got to Ride』や『BE TOUGH!』、『RHYTHM RED』などの劇中を彩った挿入歌をBGMに出来るのは燃えます。
使えるマシンは、ν-アスラーダ、ガーランド、凰呀、イシュザーク(ランドル仕様)、イシュザーク(新条仕様)、シュピーゲル(グーデリアン仕様)、シュピーゲル(ルイザ仕様)、ストラトミッショネルの8種。『SIN』だから仕方ないがアルザードは欲しかったかな。
一通り使ってみたけど、やっぱり私のような下手っぴいはコーナリング能力の高いマシンの方が扱いやすいな。凰呀やミッショネル、どうやって曲がればいいんだ。
最初はガーランドを使っていた。ハヤトの「ガーランドは扱いやすい、いいマシンだよ」という言葉が実感できたよ。他のマシンに比べて段違いに扱いやすい。
最近は新条好きなのでイシュザークを使っている。加速力に優れてバランスもいい。ランドル機よりもブーストが強力なのもポイント(「ギンギンに上げてあるんだよ、ブーストは」)。あと尾翼がぴょこぴょこ動くのがラブリー。
コースレイアウトが表示されないとか細かい部分で不満はあるけれど許容範囲。開発は続いているのでしばらくしたら新たな動きがあるみたいだし。
あと、マシンスペックはかなり必要。私の環境(CPU:AthronXP 2500+、メモリ:512MB、GeForceFX5200)でもプレイに支障はないとはいえ、時々「Operatibility is Lost」の表示が出る。エフェクトを落とせばもう少し低い環境でもプレイできると思うけど、それなりのスペックを用意した方が良さそうだ。

キャラクターやストーリーの無い、純粋なレースゲームではあるが、それでも『サイバーフォーミュラ』ファン、レースゲームファンならば一見の価値はあり。
ヒマがあればやっているのでそこそこ上手くなった気でいたんだが、公式サイトのランキングを見たら、どのコースのタイムも30位(=登録されているタイムで最低レベル)以下…。ううう、精進します。


04/01/27

大番長 -Big Bang Age-

アリスソフトの『大悪司』と言えば、私が今までやったエロゲの中でも3本の指に入る傑作だったりする。
その『大悪司』の系譜を継ぐのがこの『大番長』であり、発売を心待ちにしていた。
さて、実際にやってみた感じは、『大悪司』のシステムに『Only You −リ・クルス−』のシナリオ、というと分かる人には分かり易いかな。
シナリオやキャラは、やたらと濃ゆくて毒のあった『大悪司』に比べるとマイルドというか一般受けする感じになっている。好みにもよるだろうが、“薄く”なっているとも言えるかもしれない。
システムは『大悪司』のものを踏襲しているので不満は無い。超過した経験値が繰り越せたり、ダンジョンに突入するメンバーを任意に選択できたり、重要イベントがわかるようになっていたりと、細かい修正点が嬉しい。
アリスソフトといえばSystem3.Xなわけだが、これがついにSystem4.0になっていたのも嬉しいところ(『DALK外伝』や『ままにょにょ』やってないんで)。軽量・安定のSystem3.Xではあったのだが、最近のエロゲと比べると機能的に物足りなかったのも事実。バックログがついただけでも私的には十分。
不満点といえば、『大番長』ならでは、というウリがないことか。手堅くまとまってはいるんだが、『大悪司』の縮小再生産と言われると反論できないと思う。
『大悪司』のように、アリスソフトの持てる力をすべて出し切ってつくった、というわけではないので、高い要求をしすぎだとは思う。が、『鬼畜王ランス』→『大悪司』というアリスソフトの地域征服型シミュレーションの系譜を考えるとそれも致し方ないかと。
もうひとつは、エロ。私の中で『大悪司』が高評価なのはゲームとエロがしっかり融合していたところも大きいのだが、『大番長』はそこがまずい。
一般キャラのイベント的なHシーンはまあいいんだが、ヒロインHフェイズのヒロインとのHシーンは完全に蛇足。ゲームの流れが断ち切られてしまうので、メッセージはスキップしない(少なくともファーストプレイは)主義の私が飛ばしまくっているくらいだ。
あれだったらヒロインHフェイズは無くして、地域イベントや仲間会話イベントでHシーンをやった方がずっとよかった。
さらに言うと、久那妓と扇奈以外のヒロインはシナリオに深く絡むわけじゃないので、別にヒロインと一般キャラを区別する必要もなかったと思う。
一般受けを狙ったようなキャラやシナリオと言い、ゲームから乖離した(逆に言うと取り除きやすい)Hフェイズといい、コンシューマ移植を狙ってんじゃないかと勘ぐってしまったんだが、どうか?
いくつか不満点はあるが、2003年のエロゲの中ではピカイチであることは間違いない。テキストをだらだら読み進めるだけのエロゲに飽きた人には是非オススメする。

あ、主題歌の『Dash! to truth』は熱い。アンケートに答えるとFull versionが貰えるのでちゃんと答えときましょう。

新世紀エヴァンゲリオン2

あの『エヴァンゲリオン』の新作を『ガンパレード・マーチ』のアルファ・システムが制作。
私の『GPM』への思い入れは今更語る必要もないし、『エヴァ』とアルファという二つの劇薬が融合するとどんな化学反応を起こすか、非常に興味があった。ゆえに発売前からずっと注目していたのだが、なかなか買う踏ん切りがつかなかった。
というのも、実は『エヴァ』に対してほとんど思い入れが無いからだ。
別に嫌っているわけじゃないし、テレビシリーズも劇場版も全部観た。作品の出来ももちろん評価している。
それでもいまいち入り込めなかったのは、周りの熱狂ぶりが凄すぎて逆に醒めてしまったというのが大きい。リアルタイムでTVシリーズを観てたらきっとはまってたとは思うんだが。
そんな私が購入を決意したのは、発売後の微妙な評価を色々聞いたからだ。
はっきり不評と言っても良い。Amazonのレビューを見てもいいし、アルファシステムのエヴァ公式サイトの掲示板を見てもいい。2chあたりでもかなり叩かれたことだろう。
しかし、私はアルファシステムと芝村裕吏というクリエイターをある意味非常に信頼している。生半可なゲームはつくらないだろうという点においても。
その思いは公式サイトの掲示板の書き込みや、戦陣記、攻略ファイルを読んで益々強くなった。
そして多くの人が気付かない、理解できないこのゲームのおもしろさを、私が見つけられるかにも興味があった。
ソフマップで中古が3980円――発売時期と原作の人気から考えて値崩れと言っていい――で売られていたので購入。

前置きが長くなったが。
ゲームは、シンジやアスカとなって第3新東京市やネルフの生活を送るアドベンチャーパートと、使徒との戦闘パートからなる(実はこの二つは同じものなんだが)。
アドベンチャーパートは、周囲の人々とコミュニケーションをとりながら、A.T(テンションのようなもの。A.T.フィールドのA.Tである)を上げていくのが目的。
ではあるんだが、そのことに捕らわれるとおもしろくなくなる。
A.Tというのはそのときの気分なので、上がりにくい割に簡単に下がる。だから、A.Tをあげることに拘りすぎるとゲームは詰まらなくなる。多くの人がそこでつまづいている。
他に多くの人が不満に上げているのはNPCの対応パターンの少なさ。これもやはり、ゲームの性質を捉え損ねている。
実際、対応パターンはちょっとやっただけの私でも相当多いように思う。対応パターンが少ないと言っている人は、同じような状況で、同じような会話を繰り返しているんじゃないだろうか。
ちょっと現実を考えて欲しい。同じような状況で、同じような言葉を繰り返して、同じ相手に話しかけることを。
会話の応答が不自然、という人もいる。相手の台詞がどうにもトンチンカンだと。それはある意味正しくて、確かに不自然なやり取りになってしまうことも多いんだが、状況と感情にあった台詞を数パターンの中から選んでいることを考えれば、表面的な不自然さの裏の感情を考えられるようになってくるはず。

このゲームで大切なことは、瞳を凝らし、耳を澄ますこと。何より、心を澄ますこと。

ああ、なんか偉そうなこと言ってますが、半分くらいは掲示板や攻略ファイルの受け売りです。私も発売当初に買って予備知識無しでプレイしていたら、多くの人と同じ誤りを犯していたと思われます。
そういう意味では、ある程度データのサンプルが揃ったこの時期に始めたのは正解だったかもしれない。
戦闘パートについても少し。実は今のところまだよく判ってない。実際に使徒と直接戦闘するのは全ての使徒の半分くらいなので、戦闘の機会自体が少ないのでどうにも経験不足。戦闘するたびにエヴァは大破、第3新東京市は壊滅する有様。
戦闘直前にセーブして、何度か練習した方がいいかも。

このゲームは、難しい。
戦闘が難しいとかA.Tを上げるのが難しいということではなく、ゲームを理解していくのが難しい。
私もようやくNPCの感情が少しわかってきた程度。NPCの思考を導き、庵野AIを操り、ドラマをつくる、なんてレベルにはまだまだ程遠い。
が、難しい=詰まらない、ではない。
> 面白いというのは心理段階であるということを覚えておいてください。
> 我々は理解の階段を上ることを面白いと言い、昇り切った時に、これはつまらない、興味がない、なつかしいものになります。

と攻略ファイルにもある。私は自分では階段に上りかけている(=おもしろくなってきた)と思っているんだが、さてどうこれからどうなるか。

芝村さんには、いつも“ゲームとは何か”について考えさせられる。

ブレイブサーガ 新章アスタリア

『エクスカイザー』から『ガオガイガー』までの勇者シリーズを中心に、タカラがスポンサーだった『ダグラム』、『ボトムズ』、『ガリアン』も加えたロボットが活躍する『ブレイブサーガ』シリーズの3作目。
ハードをPSからGBCに移し、舞台やストーリーも一新、あらたに『ライジンオー』、『ガンバルガー』、『ゴウザウラー』のエルドランシリーズ、『サムライトルーパー』、『グランゾート』を加えたシリーズ最新作(当時。いや、新作はもう出てないのでいまだに最新作ではあるんだが)。
発売当時はGBCを持っていなかったのでプレイする機会が無く、ずっと気になっていたのだ。
前2作はシミュレーションRPGだったのだが、今作はダンジョン探索型RPGに。
なんかねえ、今更こんな旧式のRPGさせられるとは思わなかったですよ。ダンジョンを潜って最下層まで→イベントとボス戦、仲間が増える→次のダンジョンへ、というパターンがずっと続くのですぐ飽きる。
イベント自体もシナリオが全然練られてないのでつまらない。
さらに、戦闘時のパーティは4キャラ編成なのだが、戦闘に参加していないキャラクターには経験点が一切入らないという素敵システム。しかも新規キャラクターは全員レベル1。ふざけてますな。
そもそも、『サムライトルーパー』5人が同時に出撃できないって時点で問題あると思うんだが。
そんなわけで速攻で飽きたのでもう終了です。こんなの出してるようじゃ新作は出ないよなー。

そういや、『新世紀勇者大戦』はどうなったんだろう…。


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