はれぶたって何?


『はれときどきぶた』は、97年7月から翌98年9月までテレビ東京系で放送されていたアニメーションである。
矢玉四郎作の同名の絵本のシリーズを原作にしているが、それをいい意味でぶち壊し、独自の世界を作り上げている。

内容は小学3年生の畠山則安くんと、則ちゃんの日記から出てきたはれぶたを中心に巻き起こるドタバタギャグである。

まず、何が凄いかといえば、破天荒なストーリー展開。
"カルシウム不足に陥ったガイコツが牛乳を沢山買うために幽霊を捕まえて箱に詰め込んでエアコンとして売り出す”などというストーリーは常人では思い付かないだろう。ほとんどの話がこの調子である。

さらにハイテンションな展開は視聴者に息つく暇を与えない。
なだれ込むような展開と圧倒的な早口の台詞は、慣れない人は30分見ただけで疲労困憊すること請け合いである。

そして個性的というのもはばかられるほどの濃ゆいキャラクターたち。
子供に勉強させない母親だの、超絶ナルシストの小学校教師だの、変なキャラには事欠かない(文部省が推薦しないわけだぁね、このアニメ)。

他にも、突然挿入される妙な歌、実写やCGの遊び心たっぷりな活用、暴走する声優の演技、など見所は枚挙に暇がない。

20世紀最後にして最高のギャグアニメ、というのは決して大げさな表現ではない。

子供向けアニメだと思ってバカにしていた人も、関東圏以外で見られなかった人も、今からでも遅くない。
レンタルビデオ屋に行けば大概置いてあるので適当に借りて見てみよう(ギャグのテンションが上がってきた中盤以降がオススメ)。はれぶたワールドに魅了されること請け合いである。
2003年2月5日には待望のDVD-BOXも発売されたので、是非ゲットしましょう。

ほーんと、おもしろいんだから。