The タイムボカン祭り2005 〜ボカンと一発! コンサート!!


今から30年前、ひとつのアニメ作品の放送が開始された。
その名は『タイムボカン』。
今よりもっとアニメが低く見られていた頃、その中でもギャグアニメはより低く見られる傾向があったし、お色気シーンなども槍玉に上がって良識ある(と本人達だけ思っている)オトナ達から白い目で見られたりもしたが、子供達には大好評を博した。
続いて『ヤッターマン』、『ゼンダマン』とシリーズを重ね、83年の『イタダキマン』まで8年間、テレビの前の子供達に笑顔を与え続けた。

そしてそこには、正義と勇気の歌声があった。



私は本放送をリアルタイムで見たのは『ヤットデタマン』、『イッパツマン』くらいだったけれども、私の子供の頃は夕方になると入れ替わり立ち替わりタイムボカンシリーズが再放送されていた。そういう意味では立派なタイムボカン世代と言える。
多くのマサユキスト同様、山本正之の音楽が知らぬ内に刷り込まれているだよな。
そんな『タイムボカン』のコンサートが開かれるという。
普段マサユキライヴで山本正之の歌声に親しんでいる我々マサユキストにとっても『タイムボカン』の歌だけを聴けるライヴは貴重。半年振りの上京と相成った。



そういえばオンエアイーストも久し振り。最後に来たのはJAM Projectの1stライヴの時だから……、4年ぶりかあ。改装されてからは初めて来たよ。

荷物が多めだったのでコインロッカーに突っ込んだ後、チケットの半券が入れっ放しだったことに気付く。座席がわからんじゃん。
仕方なくロッカーを開く。300円のムダ。そこではたと気付く。指定席なんだから座席があるんじゃん。ああ、オンエアイースト=スピリッツライヴ→スタンディングの刷り込みで無意識にやっちまったよ。トホホ。

座席は8列目。少々狭いが荷物もなんとか置けた。
客席ではマサユキライブでお馴染みのデオドラントガールズ(朝廷消臭隊)が、入り口ではライヴ刊のCDも売っていた。バースデーソングが噛んでるからどうなのかと思ったけど、その辺はいつものマサユキライヴ。

午後6時。「みなさんの心の時計を30分進ませてください」とナレーション。
あの絵が あの人が 大好きで 走って帰った 土曜の6時半。
そう、『タイムボカン』が始まる!

エイト、セブン、シックス、ファイブ、フォー、スリー、ツー、ワン、タ〜イムボッカーン!!

タイムボカン』のオープニングとともに正之さん&ピンクピッギーズが登場!
ギターを抱えて座って歌ういつものライヴと違い、マイクを握ってフリを交えながら熱唱する正之さん。AJFは行ってないのでなかなか新鮮(本人もこうやって歌うのは緊張するとの事)。

一旦正之さんが下がり、ステージ脇から出てくるデカイ人とハッピを着て前に出てくるピンクピッギーズの一人。
今回の司会、『タイムボカン』シリーズの脚本家にして“アジア最大の脚本家”小山高男さんと、ピンク・ピッギーズのメンバーにしてきらめきマン1号、とも蔵こと川上とも子さんである。
ふたりの前フリの後、再び正之さん登場。
ヤッターマンの歌』、『オタスケマンの歌』、『空からブタが降ってきた』、『逆転イッパツマン』を立て続けにカラオケで熱唱。
正之さんが身体いっぱい動かして歌うのがいいなあ。腕をぐるぐる回したり、観客を煽ったり、元気いっぱい。まだまだ若い。

ここでひとりめのゲストが登場。
『タイムボカン』で淳子ちゃんを、『ヤッターマン』ではヤッターマン2号ことアイちゃんを演じた岡本茉莉さんが登場。
当時の思い出を正之さんと語った後、『チュクチュクチャン』と『花ごよみ』をふたりで歌唱。
ここからはいつものマサユキライヴ同様ギター弾き語りでの歌唱。そしてキーボードの演奏を担当したのはなんと『タイムボカン』のもうひとりの音楽家、神保正明さん。これも驚きだった。

ふたりめのゲストは『ゼンダマン』でさくらちゃんを演じた滝沢久美子さん。
キャスト・スタッフで温泉に行った時、正之さんが女湯を覗いたことや、共演した三ツ矢雄二さんは男らしいオ○マだということなど、爆笑エピソードを披露してくれた。
歌ったのは『忘れっこなしよ』と『ゼンダライオン』、正之さんの三ツ矢雄二さんの物真似(?)が大笑い。

そして真打登場!
『タイムボカン』シリーズ真の主役、3悪を演じた小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也のお三方がステージに現れると観客の興奮は最高潮に。
もう、この3人のやり取りは最高!
小原さんは信じがたいほど若々しくて綺麗。たてかべさんはすごいハイテンションで元気。そして八奈見さんの素なんだかボケてるんだかわからないしゃべり。どれも面白過ぎでした。
小山さんの脚本による3悪(ドロンボーね)の生演技も披露。
3悪のはずなのにのび太とジャイアンが出まくってるのに笑った。『タイムボカン』と負けず劣らずお二人にとって大切な作品だということを再認識。
そして、3悪&正之さんによる『天才ドロンボー』、『アーウーオジャママン』の歌唱(カラオケ)。オシイ星人は小原さんが好演。さすが上手い。
正之さんも言っていたけど、生でこれを聴けるのはまさに『奇跡』。

ここから小原さんと正之さんのふたりのトーク。
小原さん、色っぽいなあ。あれでXX歳なんて信じられん。
さすがの正之さんも小原さんには敵わなくてタジタジになってました。あんな正之さん、初めて見たかも。
ハレー彗星』、『アターシャ』、『ミレンジョ・ララバイ』と小原さんの演じた女性たちへのラヴソングを正之さんが熱唱。素敵。

ここでまたまたスペシャルゲスト。
『タイムボカンシリーズ』の総監督、笹川ひろしさんが登場。
小山さんと並ぶとホント小さい。まさかリアルささやきレポーターと小山カメラマンを見られるとは…。
『タイムボカン』の企画の始まりについてや、会津若松のおはなちゃんは実在の人物で笹川さんの片思いの相手だなんて、監督ならではの裏話も。

司会のとも蔵は大ベテランばかりのせいで目に見えて緊張していて、トークもいっぱいいっぱいだったけど頑張ってました。なによりこの場所にいられる喜びに溢れていた。
そしてピンクのフリフリ衣装に着替えたとも蔵が『Lip Steal』を歌う。
袖から正之さんも出てきてふたりでデュエット。
実は私が一番聴きたかったのがこの曲だったりしたので感激。とも蔵に萌え萌えでした。

続いて正之さんが『怪盗きらめきマンの歌』を熱唱(カラオケ)したあと、最後のスペシャルゲストとしてなんと青胸ヶ原で討ち死にした甲本ヒロトノ進甲本ヒロトが登場。『フララン・ランデブー』を熱唱。
まさかヒロトさんまで来るとはさすがに思わんかったなあ。

ここからは正之さんのギター弾き語り。
と言ってもストラップをつけてスタンディングでの歌唱。
御馴染みとなりつつある『嗚呼逆転王』から始まり『ヤットデタマンの歌』、『ゼンダマンの歌』をオベイションをかき鳴らしつつ熱唱。

ギター弾き語りの最後の曲は『ボカンで育って大きくなって』。
間奏での正之さんの語りにうるうるしてしまった。
途中からは今回の出演者が全員登場。
そして、みんな揃って歌うのは『さんあく30年 君を離さないチュ☆

そして『ヤッターキング』をバックに正之さんが出演者を送る。
最後の楽曲はやっぱり『ZEったい消エナイ

巻き起こるアンコールに出てくる正之さん。
曲を用意していなかったので『やられちゃったくやしいな』を歌ってさようなら〜♪



めちゃくちゃ楽しいコンサートだった。
正之さんのアニソン限定ライヴは4年前の『正義の花道』以来だったけど、やっぱりこういうライヴも何年かに一度はやってほしいなあ。
今回のコンサートのMVPはなんと言っても小原さんでした。トークも歌も大活躍。やっぱり小原さんは永遠のドロンジョ様、俺たちの永遠のマドンナだなあ。



なんか検索したらいたるところのblogでライヴの感想がアップされてるのにビックリ。いつものマサユキライヴとは大違いだよ。まあマサユキストの間にはライヴの内容をあまりネットで公開しちゃいけないという不文律があるせいもあるんだけど。
逆に言えばマサユキストでない(という言い方は語弊があるけれども)参加者も多かった訳で、改めて『タイムボカン』の存在の大きさを感じさせられた。
私の目線はどうしてもマサユキストとしてのものになっちゃうので、そういう方々のレポートはかなり新鮮でした。

今回のコンサートでひとつ萎えたのはアンコールのあと、正之さんが下がってもしつこくアンコールが続いたこと。
空気読めって。スピリッツライヴじゃないんだから。
そもそも最初のアンコールだって私はいらないと思ったもの。だって『ZEったい消エナイ』の後に何か聴きたい?
やっぱりいつものライヴとは客層が違うんだなあとしみじみ実感。
私が荷物をまとめてさっさと帰ろうと立ち上がったら(ヤなヤツだね)、ようやく場内アナウンスで終了コール。スタッフも対応に困ったんだろうなあ。客席明るくしても帰らないんだもん。


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